みなさんこんばんは。佐野市議会議員の早川たかみつです。昨日に引き続き、2020年6月の一般質問についての話題です。今回はGIGAスクール構想等オンライン学習についての質問について書くのですが、まず簡単にGIGAスクール構想についての説明をします。
『GIGAスクール構想』とは
義務教育を受ける児童生徒のために、1人1台の学習者用PCと高速ネットワーク環境などを整備する5年間の計画。 その目的は子どもたち一人一人の個性に合わせた教育の実現にあり、 さらに教職員の業務を支援する「統合系校務支援システム」の導入で、教員の働き方改革につなげる狙いもある。(出典:文部科学省一部改変)
さてそのGIGAスクール構想ですが、新型コロナウイルス感染症の影響を受けたことにより、「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」(令和2年4月7日閣議決定)として、「令和5年度までの児童生徒1人1台端末の整備スケジュールの加速、学校現場へのICT技術者の配置の支援、在宅・オンライン学習に必要な通信環境の整備を図るとともに、在宅でのPC等を用いた問題演習による
学習・評価が可能なプラットフォームの実現を目指す。」とされ、前倒しされることとなりました。補正予算額は2,292億円で、主な内容はご覧の通りです。
1.急転直下の学校休校の判断を受けた対応
前置きはこの程度とし、本題に入ります。2月29日に突如として安倍晋三首相は、首相官邸で新型コロナウイルスに関して記者会見し、全国の小・中学校、高校、特別支援学校を春休みに入るまで臨時休業とすることとした要請をしました。当時を思い返せば、発表が土曜日ということもあり、教育長をはじめ先生方はその対応に追われ相当苦労をされていました。
2.すべてのこどもに学びの保障を
休校になってしまうと普段通りに学校で学ぶことができず、今までと同様の学びは提供できなくってしまいます。その点どういった工夫がなされたのかを質問しました。
執行部の答弁
・休業中の5月下旬からラインズ社の「eライブラリ」を利用してのドリル学習を開始(オンライン学習)
・なお、オンライン学習を進めるため、インターネット環境の整っていない家庭に対応するために、家庭で利用できるモバイルルーターを整備するための補正予算を本議会に提出する予定。この活用も含めてインターネット環境の提供については、教育センターが窓口となって個々の相談に対応していきたいと考えている
・今後の学校休業に備え、WEB会議システムを利用したオンライン授業の研究を現在進めている
とのことでした。特に注力したのは、インターネット環境の整ってない家庭に対応する点です。本来からすれば、行政が家庭のインターネット環境にタダ乗りするのはどうかといった問題点はあります。それでも、すべての生徒がオンライン学習ができる環境を整えて欲しいと要望していましたので、補正予算として議会に提出してもらえたのは朗報です。ポイントはモバイルルーター機器を貸し出したところで、様々な理由でSIM契約することができないご家庭もあるかもしれません。その点をあらかじめ担当課に相談していたことも、このような良い結果に繋がったのであれば何よりだと思っています。GIGAスクール構想によって支給されるタブレットなど具体的な内容については別の機会に触れたいと思います。
6月議会一般質問の他の項目は、1.地方創生臨時交付金について、3.コロナ感染症対策及び熱中症対策の複合対策について、をご覧ください。