さて、明日から佐野市でも新型コロナのワクチン接種予約が始まります。
そこで項目別に分けて佐野市の現在の情報を整理してみます。
1.明日から新型コロナワクチン接種予約が出来る人
2.新型コロナワクチン接種予約の方法
3.予約受付体制の状況
4.新型コロナワクチン接種の終了見込みや、ワクチンを廃棄しない取り組み
5.接種予約をする際には…
さて引き続き、3.予約受付体制の状況、4.新型コロナワクチン接種の終了見込みや、ワクチンを廃棄しない取り組みについて書いていきます。
3.予約受付体制の状況
①想定を超える申し込みにトラブルが続発
予約受付初日は様々な自治体で想定以上の予約申し込みがありトラブルが起きていました。
近隣の小山市では先月16日に5分で975人分の接種が埋まってしまい、「予約終了」を知らずに電話をかけ続けた市民から苦情が殺到、100人を超える市民が市役所などに抗議に来る事態になりました。
5分で「終了」、市役所に苦情殺到 「混乱予想できたはず」 84歳男性 ワクチン予約 小山市 : ニュース : 栃木 : 地域 : 読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/local/tochigi/news/20210416-OYTNT50106/
また大阪府茨木市では、ワクチンの予約方法に問題があり、申し込みをしたい高齢者が徹夜で並んでしまうといった事態も起きています。
ワクチン予約に高齢者が殺到 『みんな怒って…怒声がすごかった』 市長が駆けつけ”謝罪”(関西テレビ)
②佐野市の予約受付体制はどんな感じ?
さて、そんな話を受けて、ゴールデンウイーク前に市役所に議員専用の問い合わせフォームより予約受付体制について聞いたところ4月30日に健康増進課から回答がありました。その回答を記載しておきます。
Q1.受付を行う電話の回線数
コールセンター回線数 10回線他、直接各医療機関での予約受付 46医療機関
(佐野厚生病院、外2カ所の医療機関で専用ダイヤル設置)
Q2.WEB予約の同時接続数の上限
2,000人の同時アクセスを想定し設定。
(16万人に対して2,000強で問題ないとの事例より)
その他、高齢者の予約サポートに関してはコールセンターで丁寧な対応を行う、障碍者へのサポート体制はFAXおよびメールでの対応をするとのことでした。
直接各医療機関での予約は先ほどの記事に書いた個別接種の「かかりつけ医」になると思いますので、回答からみるに、集団接種を希望する方やかかりつけ医がない方はネットでの申し込みがスムーズに行えそうです。
4.新型コロナワクチン接種の終了見込みや、ワクチンを廃棄しない取り組み
さて続いては、接種の終了見込みや、ワクチンを廃棄しない取り組みを佐野市はどのように行うのかについて話したいと思います。佐野市は今年3月に佐野市新型コロナウイルスワクチン接種実施計画を策定しています。その中で上記内容について記載がされています。
接種計画では月に20,000回の予定で8月中旬に終えると計画を立てていました。直近でいただいた回答でも同様で、日に715人を接種するとのことです。
一方で、菅総理が突如として言い出した7月末で高齢者の接種を終える発言がありました。
首相発言で接種計画前倒し66% 高齢者の7月完了、47市区調査:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/104478
実際に計画を前倒しにするためには実施計画にある接種会場を増やしたりする必要が出てきます。実施計画をご覧いただければ、人や場所の確保が難しい事も分かると思います。本当に自治体があらゆる方法で努力している姿を見ていればとてもそんな発言はできないのではと思うのです。非常に傲慢ではないでしょうか。さらには、所管外の総務省の自治財政局交付税課から連絡がくるといった圧力と言える対応には閉口してしまいます。
#Yahooニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/1468553d5771ccd2725ea7980f4eef2fb24a29b1
市長・町長が先にワクチン接種、相次ぎ判明…「特別扱い」批判に「トップだから仕方ない」も
社会 : ニュース : 読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/national/20210514-OYT1T50288/
佐野市ではどうなっているでしょうか?ここで接種計画の対象部分を抜粋します。
以上のように接種待機者や、付き添い人に対して接種するように明記しています。行政は、効率性よりも前に公平性に重きを置き、さらに言えば公正性を最重要視しなければなりません。恣意性を介在させることは効率性が棄損されてしまいます。だからこそ佐野市のように予めルールを作り、それに沿って実施をしていくといった方法が正しいやり方なのです。あとはこの計画通りに実施されるかを私たち議員は注視しながら、さらに改善の余地があれば議会を通じて働きかけていかなければなりません。気になった方はお住いの自治体の新縣コロナウイルスワクチン接種実施計画をご覧になって見て下さい。